将棋アプリ 81道場 (日本将棋連盟後援)
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詳細
- 評価
- 4.6
- バージョン
- 2.4.9
- 開発者
- 81Dojo
将棋を指したあと、勝ち負けだけを見て終わるのではなく、「あの場面で別の手はなかったか」を落ち着いて確かめたい人に、私は将棋アプリ 81道場をすすめたいです。81Dojoが開発するボードゲームで、オンライン対局を中心に、対局後の振り返りまで一つの流れで扱えるのが大きな魅力です。
私が特に評価したいのは、対局後に感想戦へ移れる点です。対戦相手と盤面を戻しながら考え直せるため、単に「負けた」「勝った」で終わらず、自分の判断の癖を見つけやすくなります。将棋を始めたばかりの人にも、普段から指している人にも、この機能は実戦の価値を変えてくれます。
対局後の感想戦が、このアプリの使い方を変える
勝敗よりも一手の理由に目を向けられる
通常のオンライン将棋では、終局するとすぐ次の対局へ進みたくなります。短時間で何局も指せること自体は便利ですが、それだけでは同じ失敗を繰り返しがちです。81道場では、対局を終えたあとに盤面を振り返る時間を作りやすく、印象に残った局面へ戻って考え直せます。
例えば、序盤で駒組みに迷ったときや、中盤で相手の攻めを受けるか反撃するか悩んだときです。結果だけを見ると、最後に詰まされた場面が敗因に思えます。しかし実際には、その少し前に無理な交換をしていたり、守りの駒を動かしたことで別の弱点が生まれていたりします。感想戦では、そうした流れを盤面の変化として追えるので、失敗を具体的な形で覚えられます。
私はこの機能を使うとき、最初から全手順を細かく検討しようとはしません。まず「一番判断に迷った手」を一つ選び、その局面で自分が何を恐れていたのかを思い出します。そのうえで相手の視点から盤面を見ると、自分が過大評価していた攻めや、見落としていた受けが見つかりやすくなります。一局を教材に変えるための時間として、感想戦を使うのがコツです。
対戦相手との会話が学びを深くする
一人で棋譜を見直す場合、どうしても自分の考え方だけで結論を出してしまいます。相手と感想を交わせるなら、「この手は攻めが続くと思って指した」「ここでは受けるつもりだった」といった意図を知るきっかけになります。盤面だけでは分からない判断の背景に触れられるのは、オンライン対局の後に振り返り機能があるからこその良さです。
もちろん、毎回長い会話になるとは限りません。相手がすぐ退出することもありますし、考え方が合わない場合もあります。それでも、短い確認だけで自分の読みの方向が正しかったかを考え直せます。相手の一手を「なぜ指したのか分からない」と感じたときこそ、感想戦で見方が変わることがあります。
オンライン将棋としての立ち位置
このゲームは、スマートフォンで一人用の問題を解くタイプの将棋アプリとは性格が違います。詰将棋のように決められた正解を素早く探す場ではなく、実際の相手と対局し、その後の検討まで含めて将棋を楽しむ場所です。
反対に、コンピューター相手に自分のペースだけで練習したい人には、別の種類のアプリのほうが向いています。相手の都合を気にせず何度も同じ形を試したい場合や、短い問題を隙間時間に解きたい場合は、対人オンライン対局を中心にした設計が少し重く感じられるでしょう。
スマートフォンでの実戦的な使い方
私は、まとまった時間が取れる日にいきなり連続対局をするより、最初に一局だけ指し、終わったら必ず感想戦をする使い方が合っていると感じました。対局数を増やすより、迷った局面を一つ持ち帰るほうが、次の対局で意識しやすいからです。
通勤や休憩の合間に使う場合は、対局を始める前に、その後の振り返り時間まで確保できるか考えておくと安心です。指す時間だけなら足りても、感想戦まで含めると急いでしまうことがあります。忙しい日は対局を控え、落ち着いて盤面を見られる日に使うほうが、このアプリの強みを活かせます。
初心者が感想戦で迷わないための手順
将棋を始めたばかりだと、対局後にどこを見ればよいのか分からないかもしれません。私なら、まず王が危険になった直前の局面を探します。次に、駒をただで取られた場面、相手の狙いに気づけなかった場面、攻めを急いだ場面の順で確認します。
この順番なら、難しい定跡を覚えていなくても、自分のミスを分類できます。「駒の見落とし」「守りの不足」「攻めるタイミングの判断」と分けるだけで、次に注意すべきことがはっきりします。感想戦は、正解手を暗記するためだけでなく、自分がどんな局面で考え方を崩しやすいかを知るために使うと効果的です。
経験者にとっての価値
ある程度指せる人にとっては、対局相手の考え方に触れられることが魅力です。自分の得意な形だけを繰り返していると、似た展開には強くなっても、予想外の受けや仕掛けに弱いままになりがちです。相手がどの局面を重要だと見ていたのかを知ると、自分の視野を広げられます。
特に、勝った対局の感想戦もおすすめです。勝ったからといって、すべての判断が正しかったとは限りません。相手のミスで助かった局面や、別の応手なら苦しくなっていた場面を確認すると、勝ちを実力と勘違いしにくくなります。私は負けた対局だけを振り返るより、勝った対局も一局に一度は見直すほうが、判断の偏りを発見しやすいと思います。
最も活きる日常の場面
このアプリが特に合うのは、夜に落ち着いて一局を楽しめる人です。例えば、仕事や学校から帰ったあと、長時間の娯楽を始めるほど余裕はないものの、将棋を雑に消化したくもない日があります。そんなときに一局だけ対戦し、気になった局面を相手と確認して終えると、短い時間でも満足感があります。
家族や友人とは予定が合わないけれど、対人戦の緊張感は味わいたいという人にも便利です。オンラインなので、身近な相手を待たずに実戦へ入れます。ただし、対局相手との時間の流れがあるため、途中で頻繁に中断する生活スタイルには向きません。通知を確認しながら片手間で遊ぶより、盤面に集中できる時間を選ぶべきです。
無料で始めやすい一方、心構えは必要
価格は無料で、年齢区分は3歳以上です。将棋に興味を持った人が、費用を気にせずオンライン対局を試せるのは大きな利点です。スマートフォンで始められるため、専用の道具をそろえる前に、対人戦が自分に合うか確かめられます。
ただ、無料だから気軽に何度も対局すればよい、とは限りません。オンラインの相手は練習台ではなく、それぞれの目的で指しています。負けたときに感情的になりやすい人は、連敗したまま続けるより、感想戦を一度行ってから休むほうがよいでしょう。勝敗を記録として追い続けるより、毎回一つの発見を得る使い方が向いています。
操作と画面に慣れるまでの小さな壁
スマートフォンの盤面は、実物の将棋盤と比べると駒の配置を一度に把握しにくいことがあります。タップのつもりが別の駒に触れてしまわないよう、急いで指さないことが大切です。特に終盤は一手の重みが大きくなるため、時間だけでなく操作の確認にも注意が必要です。
また、オンライン対局では、自分が考え終わっていても相手の手を待つ時間があります。その待ち時間を退屈に感じる人もいるでしょう。私はその間に、盤面全体ではなく相手の次の狙いだけを予測するようにしています。待ち時間を読みの練習に変えれば、単なる空白になりません。
他の将棋アプリと比べたときの選び方
将棋アプリには、初心者向けの説明を重視するもの、コンピューター対戦に特化したもの、詰将棋や定跡学習を中心にしたものがあります。81道場の強みは、オンラインでの実戦と、対局後の感想戦を一続きの体験として使えるところです。
そのため、将棋のルールをまだ知らず、駒の動かし方から丁寧に学びたい人は、チュートリアル中心のアプリを先に使うほうがスムーズです。一方、基本ルールは分かっていて、実戦で相手の考えに触れながら上達したい人には、こちらのほうが刺激があります。詰将棋だけを短時間で解きたい人や、通信環境を気にせず遊びたい人には、別の選択肢が適しています。
対局を上達につなげる記録の残し方
感想戦を行ったあと、私は画面を閉じる前に「次に同じ形が出たら何を確認するか」を一文で決めるようにしています。例えば、「相手の飛車先だけでなく角の利きも見る」「攻める前に王の逃げ道を確保する」といった具合です。反省を長文にすると続きにくいので、次の一手に直結する短い目標にします。
この方法のよいところは、次の対局で試せることです。新しい定跡を大量に覚えるより、直前の自分の失敗を一つ修正するほうが、実戦では思い出しやすい場合があります。81道場を単なる対局場所ではなく、実戦と振り返りを繰り返す練習場所として使うなら、この小さな記録が役立ちます。
利用を控えたほうがよい人
誰かと競うこと自体が苦手な人、負けるとすぐに楽しめなくなる人には、最初からオンライン対局を主な練習方法にしないほうがよいと思います。まずは一人で駒の動きや詰みの形を確認し、対人戦に慣れてから使うほうが負担が少なくなります。
また、短い空き時間に必ず完結する遊びを探している人にも注意が必要です。対局は相手とのやり取りなので、自分の都合だけで進められません。移動中や予定の直前ではなく、途中で急がなくてよい時間に始めるのが安全です。
端末と始める前に知っておきたいこと
対応する最低OSは7.0で、比較的古い環境から利用を検討できます。現在のバージョンは2.4.9です。インストールを考えるときは、OSの条件だけでなく、画面の大きさや通信が安定する場所も確認しておくと、対局中の不便を減らせます。
公開日は2015年7月23日で、長く提供されてきたゲームです。ストアでは平均4.6の評価があり、評価数は約2.2K、レビュー数は573件、インストール数は5万以上に達しています。数字だけで自分に合うと決めるべきではありませんが、オンライン将棋を試す候補として検討しやすい規模感だと私は感じます。
私がすすめる始め方
最初の一局では、勝つことよりも「対局後に一つだけ振り返る」ことを目標にするとよいです。序盤の形を完璧にしようとせず、相手の狙いを一度多く読むことを意識してください。終局後は、最も迷った局面を選び、相手の考えを聞けるなら短く確認します。
二局目を指す場合も、すぐに別の作戦へ飛びつくのではなく、一局目で見つけた課題を一つだけ試します。例えば受けを急がず王の安全を優先する、相手の駒の利きを毎手確認する、といった具体的な行動です。これなら、感想戦が次の対局にきちんとつながります。
実戦のあとに成長を感じたい人へ
私にとって、81道場の価値はオンラインで将棋を指せることだけではありません。対局後に盤面へ戻り、自分と相手の判断を比べられることで、一局がその場限りの勝負ではなくなります。強い相手に負けたときも、ただ悔しさを残すのではなく、読みの違いを知る材料にできます。
もちろん、初心者向けの案内や一人用の気軽さを最優先するなら、別の将棋アプリのほうが親切に感じる可能性があります。ですが、実際の相手と指し、終わったあとに考え直すところまで楽しみたいなら、私はこのゲームを選びます。無料で始められ、年齢区分も3歳以上なので、まず一局試し、その後に感想戦まで使ってみるのが一番分かりやすいです。
勝敗の先にある一手の理由まで見たい人にこそ、81道場は向いています。急いで対局数を増やすのではなく、一局を丁寧に味わう。その使い方ができる人なら、将棋の楽しさだけでなく、自分の考え方が少しずつ変わっていく実感も得られるはずです。











